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2008年12月25日 (木)

榊原 正幸著、現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」

大学の先生って賢いんでしょ?その頭脳を投資に使ったら、大もうけできるんじゃない?

なんて思ったときに手にとりたくなるのがこちら。

榊原 正幸著、現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」

評価は

★★☆☆☆ (このような本があることを知っておく価値あり)(評価の基準はこちら)

「毛並みの良い投資家」というキーワードに託して、一見すると正統派の投資を推奨しているようですが、じつはきわどく難しい投資を推奨している、という危険な本。

というのは、個々のコンセプトでも、「複利の効果を活かす」、「会社の財務諸表を見る」、「指標分析をする」、「勉強し続ける」などなど、正統派の投資で知っておくべきポイントも述べられていますし、何よりも全体のフレームワークとして、

【株式投資における意思決定のステップ】
1. どの株に投資をするか (銘柄選別)
2. いくらで(いつ)買うか (買値の決定)
3. いくらで(いつ)売るか (売値の決定)

【株価を決定する三大要素】
1. ミクロ的要因
1.1 財務会計情報
1.2 個別材料
2. マクロ的要因
2.1 金利水準
2.2 為替動向
2.3 国内政局
3. 国際的要因
3.1 New York Dow
3.2 原油価格
3.3 政変・事変(戦争・テロなど)

という説得力のあるものが示されているので信憑性が高まります(といいつつ、よく見れば、【三大要因】の方はMECEじゃないね)。

ところが、実際の銘柄選択、購入タイミングなどになると、

 一株あたり純資産が1,500円以上
 自己資本比率が75%以上
 13週移動平均線の微分係数が-から+に転じる時

と、理論的な検証がない決めつけが述べられているのです。

せっかく大学の教授で頭が良いんだから、この理論をすべての株に当てはめて検証してみたらいいのに。

てかさ、ホントにこの本を初心者の人が読んだら、投資にたいして誤った考えを持っちゃうよね。

「『株式投資は科学』なんだから、ゼッタイ儲かる正しいやり方があるはずだ」って。

そんなのあったら苦労はしないって。

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