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2006年8月 7日 (月)

菊池、投資信託を読む

久々に書評を1本。

菊池誠一著

 「投資信託を読む」

評価は

 ★★★

(評価の基準はこちら)

投資信託(インデックスファンド)を中心に、長期にわたって資産を築くことの重要性を指摘した好著だと思います。

主張としては、

 -老後資金として7,000万円プラスアルファ必要なので、それを目標に資産づくりに励むべし
 -インフレもにうち勝って資産をつくるためには、株式投資がもっともよい
 -とはいえ、個別の銘柄は言わずもがな、投資信託といえどもよいリターンを生むものを見つけるのは難しい
 -従って、インデックスファンドが資産構築の中心となるべし
 -ただ、株式投資ですら平均年率10%の実質リターンを得るのは難しいのが実情
 -従って、一日も早く運用を始めるのが吉

という、身もフタもないといえば身もフタもない、リアリティに富んだ結論が示されています。

面白いのは、株式と債券を組み合わせたポートフォリオを否定していること。債券投資では老後資金に必要な資産を構築できないので、株式投資が中心になるべきであるとの立場を取っています(最後の年齢ごとの資産構築例では、株式と債券のポートフォリオが述べられています)。

この本の出版は2001年なので、日経平均が7千円台にまで落ち込んだ2003年4月を経験してない状態での主張です。仮に、7千円台になった状況を見たとしたら、著者の主張は変わるのでしょうか?興味があるところです。

内容的にちょっと難しいのと、ポイントポイントで出てくる、「過去○十年のデータをみると…」という実績の説明は、多少うるさいのを考慮して星ひとつ減らしましたが、実際に運用を始めていて、自分のポリシーを今一度確認したい、という方にはお薦めできると思います(それだけ中身がしっかりしているということ)。

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