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2009.01.05

ジョニー 大倉山、東京23区教育格差案内

「ウチの子は、公立にしようか私立にしようか?」

こどもを持つ方ならば、誰もが悩むところでしょう。ましてや、公立教育の崩壊が叫ばれている昨今ならばなおさら。

ところが、実際のところは住む場所(行政区)によって、公立教育の充実度合がずいぶん違っているとしたら?

そんな情報をコンパクトにまとめてくれているのがこちら。

ジョニー 大倉山著、東京23区教育格差案内

タイトルはアオリ系だし著者名は怪しいし(ましてや、本の帯で「陰の教育評論家」なんて言われるとなおさら)、この本だいじょうぶかよ?と思ってしまいかねませんが、内容的には至って真っ当。東京23区を中心として、各区ごとに教育制度の特徴が述べられています。

「そうは言っても、家を買ってるし、今さら引越できないもん」

と思う方もご心配なく。本書がありがたいのは、様々な区を横断的に見ることにより、「学校選びで何を重視すればよいのか」というポイントが浮かびあがってくる点にあります。

学校選択制とか、小中/中高一貫校とか、親の世代にはなじみのない制度は様々あるのですが、それらが果たして子どもの教育にどんな意味を持つのか、本書を読み終わるころにはなんとなくではあるけれど、自分の中に判断基準が出来ていることでしょう。

小さなお子さんを持つ方はぜひ一読してはいかがでしょうか。

下記、ポイントを。

●在住区のチェックポイント
学校選択制があるかどうか

●学校の選択ポイント
アクセスはよいか?
大規模校か?
教育研究校、進学指導重点校などに指定されているか?
責任の所在は明確か? (都よりは区など、より小さい行政単位が責任を持つ方が良い)

●面白い試みの教育機関
千代田区立九段公立中等教育学校 (旧都立九段高校と九段中学を千代田区の主導で合併)
キャリアガイダンスを重視
少人数指導
ティームティーチング

●小石川中等教育学校 (都立小石川高校を母体とした公立中高一貫校)
小石川教養主義を標榜し、幅広く学ばせる教育方針
スーパーサイエンスハイスクールの認定を受ける
自主自立の伝統

●品川区
学校選択制により、中学校は区内すべての中学校から、小学校は区を4ブロックに分け、ブロックの中から選択可能
小学校が教科担任制
学力定着度調査
外部評価制度
小中一貫教育 (建前は、発達度合に応じた教育を提供する、だが、ホンネは私立中学校への流出を防ぐことか?)

●目黒区
学校選択制はないが、隣接区域であれば小中学校とも自由に選択できる (大岡山、緑が丘、東山小学校ではキャパがないために受入を行っていない)

●大田区
学校選択制なし、小中一貫教育なし(公立、私立とも)

●世田谷区
学校選択制なし、公立一貫校なし

●港区
区内すべての小中学校で国際人育成教育を実施
「土曜特別講座」

●杉並区
地域運営学校制度
地域の住民や保護者などが学校運営協議会を通して学校運営に参画

●学校群制度
数校の都立高校を一つの郡とし、入学選抜に当たっては学校ではなく群を選択志願する
「富士山型」から「八ヶ岳」がたへの移行を目指し、1967年に導入された
行きたい学校を選べないことにより都立校の人気を凋落せしめ、2003年に撤廃される

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